Pigmon77’s blog

やるせない話し多めかも。ごめんなさい。

死んだ人たち

https://youtu.be/5S2iatZ-B5U

中島らも。ずっと好きだった作家。階段で転落死。死にかたはマーク・ボランみたい。あっさり加減が。ロレツが回っていない。言ってることは整然としてる。それでもたまたまこの動画を発見したときはショックを受けた。

ロレツが回っていないじゃないか


今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

カートコベイン、イアン・カーティス、リッチーエドワーズ(失踪)、エイミーワインハウス、江戸アケミ、精神を病んだ大江慎也。あとエリオットスミス。(ミュージシャンばっか..)、古くは芥川、太宰、三島由紀夫、病死だがECD伊藤計劃。..思い付く限り並べてみた。
伊藤計劃は単に好きなだけ。彼は早すぎたし、存命なら今でもインパクトのある作品を創作したはず。

昔は破滅型の人間に憧れた。
彼等が純粋だったのか、病気だったのか、中毒だったのかは分からない。

光輝く才能を枯らす前に死んでいった憧れの人たち。まるでこの世にNOを突きつけて違う世界に行ったみたいだと思っていたし。特定の人に深く影響を与えたと思う。
ただし、忌野清志郎は違う。
彼は今でも、はるか空から今の下界に向けて、独特のユーモアで啓蒙と挑発を繰り返しているように感じることがある。
もちろんロックで。
本当に天使だったのかも。

当時が豊かだったこともあるが、以前は破天荒な表現はもっと世の中に受容されていた。特にテレビ
大きく社会の要請で無害化されたもっともなもの。
これ、若い人は全然知らない。
昔メチャクチャ

今は起業家や成功者以外はメジャーなメディアに出てこない。あとは名前の分からない芸人、意識高い系の人らか。お金、健康、人間関係。現代で影響力のあるメンツは一概に健康な風体をしている。
横山やすしセックス・ピストルズはもう出てこない。出してもらえない。

坂本龍一は好き、今や暴力性は感じられないが。ああ、Kohhがいる。彼の曲はすばらしいと思う。
少し前にNHKkohhの特番を放映していた。EテレではECDも取り上げてたし、その他ドキュメントを見ても、今のNHKは民放よりはるかにましな番組が多い。

主要メディアに登場する彼等は立ち回りも上手く、知見も広く、財力もあり、冒頭に挙げた死んだ連中より頭がいいと思う。
でも、最初に挙げた死んだ連中ほど深く自分が救われたという人は今は少ない。

宮台真司辺見庸など、社会的な評価に対する意識がやや抜け落ちている人は好きだ。彼等はなんというか、ホリエモンなどに比べセンセーショナルではない(ひろゆきは面白いと思う)、が、文章にも『死』がテーマとして頻出しているように思うし、各々の意識のなかに内包されているのだと思う。それは彼等が政治や社会を語っているときにも感じる。
それに、『死』を語ることは『生』を語ることと同義だと思う。

『死』を美化したいわけじゃない。惹かれているわけでもない。浅薄なのだろうが、それが前提に無い表現者の作品に不思議と縁がない。

小手先の処世術なんてどーでもいーよ

テーマとは別ですが『人新生の資本主義/斎藤幸平』良かった。
社会におけるコモンについてよく考えてみたい。

人新世の「資本論」 (集英社新書)