どこへも帰らない
例えば、皆でキャンピングカー持ち寄って暮らすとか。
しかし、18歳から地元を出て(一時は実家て半ニート時代もあったけど)、ホント長い長い間、様々な所を転々として来た。
出会いは幸福なものもあったけど、そうでもないものもあった。
そして、いつの間にか、もう昔に暮らした所に帰る術を持たない自分に気付く。
自分の意思だけでは無く、家族とか会社とか、そして、何よりも自分が自分にかける呪縛によって、当初意図していた気持ちとは、遥か彼方の遠くに、今は居る。
その中でも一番強力なのは自分が自分に対してかける呪縛だと思う。
真田幸村の明言に『もはや、我々この世にいないのだと思おう』といったような趣旨のものがあったが、今の世もそういう考えは必要ではないだろうか。
俺は、思い出す。
20代の頃、最初の仕事を辞めて、泣きながら高速バスで地元に帰ったときの事。
二度目の転職に、失敗し、そんな時に子供が産まれ、どうしようか途方にくれ、病んだときのこと。
でも、挫折期間と思われる不安定な時期に出会った仲間もいるし、逆に自分でとっととこの世に見切りをつけた仲間もいる。
見切りをつけた仲間。今はもうこの世にないアイツには、その判断が間違っているのかどうか、今でも確信が持てない。
その後も生きてみて、この世は想像以上に残酷だったからだ。
今でも未だに苦しみの中にいるし、でも、やりたいことに対して厚顔無恥に飛び込める自分も居る。
未来なんてない。今しかない。
いつだって未来なんか無かった。
だから、今まで通りなんだよ。これからも。