崩壊を加速させよ ドン底まで落ちろ
堕ちろ、というべきか。
ファイトクラブのタイラーダーデンのセリフ。
挑発的だが、お前のドン底は本当にドン底か?という問いかけにも思える。
お前の恐れ、不安は偽物だという挑発。
もちろん満足感も。
映画は素晴らしかった。今見ても揺さぶられる。
いつか原作も読んでみたいと思う。
アラフィフに近づいたこの俺、もはやロートル以外の何者でもない。
自分の衰えは良く分かっている。
だが、まだ終わっていない。
終われない。
子供に絶望させたくない。
ビージーズのメロディーアフェアの歌詞みたいに、この世はメリーゴーランドだと伝えたい。『小さな恋のメロディー』な。
ただし激しいアップアンドダウンのあるメリーゴーランド。
龍の歯医者の女の子が言った。『長生きするのが生きる目的なの?』
怯えて生きる必要ない。俺みたいに。
唐突だが、子供をフジロックに連れていってやりたい。
初めて苗場に行ったとき、会場に近づいたとき、テントの群れにめちゃくちゃ興奮した。
いつか、連れていってやりたい。
今じゃなくて海外のアーティストも来日できるようになったとき。
あと、
泳ぎは俺より達者だから海の底の景色を見せてあげたい。
結局、楽しんでもらえないかもしれないせど、自分の考えている日常の枠が少し広がるかなと思う。親のエゴかも知れないけど。
子供は馬鹿じゃない、俺らよりずっと鋭敏だ。何かを感じとる、だろう。
今、ブレイディみかこの本を読んでいるので、セックスピストルズを聴きながらこれを書いてる。
俺はこの世の中は今少しおかしいけど、もっともっと貧乏になったら、いや、むしろ皆が貧乏になったらマトモになるような気がする。
今は皆昭和の中流幻想にとらわれているだけだ。
皆貧乏になれば連帯すんじゃねえの。
宮台真司が言っていることなんかもそんな風なことじゃないかな。
崩壊を加速させよってそういうことと理解している。